龍爪山で遭難死

安倍奥の山での遭難が、この3年強発生しなくて良いなアと思っていたら、先週の火曜(8/16)の14時過ぎに、友人が家内の店に来るなり「龍爪の事故、知ってる?」と。
彼の持っている情報を聞き、その後メールを確認すると、所属会から遭難事故発生の知らせが届いていました。

警察に届いた第一報は8/15に「龍爪山旧道登山口に、長期にバイクが停めたままになっている」というものでした。
警察がナンバーから調べたところ、伊豆市の男性(70才)所有で、“13日に日帰りで龍爪山に登ったらしい”というものでした。

そして19日~21日に県警救助隊・市消防救助隊・市岳連(約30名/日)で捜索する日程が組まれました。
私は仕事があるので、19・20は午後、21日は全日捜索に加われると連絡。 友人(中学の時ハイキングクラブの後輩)は私の代わりに19日も私の指示したルートを捜索して、山頂に置かれた捜索本部へ。
11:24その友人から「要救助者発見」のメールが届きました。
捜索本部へは「牛妻へ下る」と言っていたと、毎日のように龍爪山へ登る方からの情報も届いていました。

帰宅後、捜索本部に問い合わせたところ「牛妻(バイクの置いてあった場所とは山を隔てた反対側)の竜西曙橋付近で見つかった」とのこと。 (橋名を間違えていました 8/23)
見つかった場所の山側(登山道のある所)には人家もあるので、不思議な感じでした。 夕刻になり、友人が報告を兼ねて来てくれたので、彼と話しているうちに「無事で見つかったのではナイ」という結論になりました。 地元紙にも「遭難者発見」の記事は載りませんでした。←夕刊(静岡市内版)の締め切りに間に合う時間なのに。
新聞に載ったのは翌20日の夕刊でした。

龍爪山には「東海自然歩道」が通っていて、それを下れば問題なく牛妻に下れたはずです。
私は“竜西橋”が気になりました。 その近くで見つかったとすれば、そこへのルートは一つに絞られます。
私が考えた通り、捜索隊とは別の方が発見し警察に通報。 その後、管轄駐在所員が確認した模様です。
発見者は釣り人で、場所は細木沢とのこと。 細木沢の沢名は初めて聞きました(私が承知の沢名と違う)が、ほぼ場所は合っていました。 その沢の下部に大きな滝はありません。 が、急傾斜地が何ヵ所もあります。

遭難者が下ったと思われるのは、一般登山者が通る道ではありません。 俗にバリ(エーション)ルートと呼ばれるものです。
安倍奥の山々の一般ルートは、私達静岡市山岳連盟の仲間達が毎年2~3回歩き、登山道の整備や倒木などの除去を行っています。 しかし、バリルートはそうはいきません。 山に関する色々な技術(歩行、読図や、危険予知まで)を求められます。

そのルートに入ってしまった最大の原因は、たまたまそのバリルートに入る尾根の入口にあったコースプレート(下写真)に書き込まれていた「○○山」の文字だったと思えます。 遭難者の知識の中にその山名があったかどうか判りませんが。
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上写真はI様からお借りしました。

コースプレートは、市岳連が登山者に安全に歩いてもらうという目的で設置しているものです。 そこにその文字を書いた人に“悪意”は無くとも、人の命を奪う結果になってしまいました。 
この事故とは関係ありませんが私達が担当するパトロールコースで、バリルート入口に木製の立派な道標が建てられていました。そのルートも上りに使うなら何とかなりますが、下りに使うのにはかなり問題があるため、普通には見えない場所へ移設したことがあります。 
私が「みどりの道」担当常任理事だった時には、「私設の道標類は撤去」と指示していたことがあります。 そうしないと山の中が道標類だらけになってしまいますし、間違った情報を登山者に与えたりすることになりかねません。
なので、この「○○山」と書かれたコースプレートは近々に撤去し、別の場所にコースプレートを設置することになります。

どうか皆さん、道標類に文字を書き込んだりしないよう、また身の丈に合った山歩きをされるようお願いいたします。

追記: 大事なことを書き忘れていました。 この亡くなった男性は独り暮らしとのこと。 どなたかご家族が一緒に住んでおられたら「山から帰ってこない」ことにすぐに気づかれたと思います。 しかしながらご家族?は千葉県在住とか。 
計画書の提出があちらこちらで問題になっている昨今、ご家族と一緒にお住みの方もそうでない方も、例えばご家族は当然、仲の良い知人やご近所に計画書を届け、下山後には帰宅報告をするようにすれば捜索や救助活動の実施が早まります。
ということは、生きて帰れる確率が高まるということ。 どなたかに「計画書を」!・・・お願いいたします。
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17:27 | 遭難・事故 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑

もう一つのTJAR

昨日(8/15)の15:54に、一人のランナーが大浜海岸にゴールしました。

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ゴールしたのは阪田啓一郎さんで、TJAR2014では、6日間16時間47分(4位)でゴールされた方です。
その彼が今年のTJARには参加されておらず、どうしたのか?と思っていたら、個人で走っているという情報を掴みました。

そして、感動のゴールに立ち会うことが出来ました。
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19:57 | 今日は | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

TJAR Ⅱ

7日00:00にスタートしたTJAR2016は、大浜海岸14日pm00:00の締め切り前に25名の選手がゴール(4名がリタイア)しました。

1位 13 望月 将悟 ・・・ 4日間23時間52分
2位  21 紺野 裕一 ・・・ 5日間07時間21分
3位 09 渡部 祥 ・・・ 5日間10時間52分
4位  17 石田 賢生 ・・・ 5日間14時間49分
5位 12 船橋 智  ・・・ 5日間20時間24分
6位 25 新藤 衛  ・・・ 5日間23時間31分
7位 01 斉藤 聡之 ・・・ 6日間05時間05分
8位  27 北野 聡  ・・・ 6日間05時間09分
9位 10 大原 倫  ・・・ 6日間08時間46分
10位 14 雨宮 浩樹 ・・・ 6日間09時間48分
11位 06 佐幸 直也 ・・・ 6日間15時間00分
12位 07 米田 英昭 ・・・ 6日間19時間09分
13位 08 柏木 寛之 ・・・ 6日間20時間56分
14位 03 松浦 和弘 ・・・ 6日間22時間21分
15位 22 男澤 博樹 ・・・ 6日間22時間54分
16位 04 江口 航平 ・・・ 6日間23時間32分
17位 16 桑山 史朗 ・・・ 6日間23時間50分
18位 02 吉藤 剛 ・・・ 7日間09時間54分
19位 11 仙波 憲人 ・・・ 7日間10時間39分
20位 20 田中 尚樹 ・・・ 7日間14時間13分
21位 26 岩崎 勉 ・・・7日間17時間48分
22位 28 岡田 泰三・・・7日間19時間56分
23位 15 栗原 葉子・・・7日間23時間35分
23位 19 恵川 裕行・・・7日間23時間35分
25位 24 内山 雄介・・・7日間23時間44分

地元の望月選手が丸々5日でゴールするという、とんでもない記録を打ち立てました。
連続出場の選手も大幅に記録を伸ばしたり、初参加の選手も完走者が多く、大浜海岸では大盛り上がりだったようです。
前回2014大会と違い、大会期間中続いた好天がもたらしたものかもしれません。

私は仕事や家の都合で会えた選手は将吾君だけでしたが、now here!で選手が何処にいるのかを確認しながら楽しませてもらいました。
20:19 | 今日は | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

もうすぐゴール

トランス ジャパン アルプス レース(略称TJAR・隔年開催)に参加している望月将吾選手(静岡市消防山岳救助隊員)が、トップで戻ってきました。  今回で4連覇、しかも大会新記録の期待が!!!
TJARは日本海(魚津市の海岸)から静岡市の大浜海岸まで、北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦走(約415km)するという大変過酷なレースです。
8月7日0時ちょうどにスタートし、今日(8/11)午後4時半に富士見峠に戻ってきました。

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富士見峠到着時の動画⇐クリック
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21:37 | 今日は | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

キボシアシナガバチ

先月下旬から観察していたハチの様子をまとめました。

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アシナガバチと同じ形をした巣ですが、育房の蓋が緑色で、30数匹のサナギが入っています。
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21:12 | アニマル・自然 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

ヤナギラン

先週の7月31日は、慰霊のためF谷さんも良く見に行ったという「ヤナギラン」を山伏で観てきました。

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ヤナギラン目当ての大勢の方がいらっしゃいました。

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12:00 | 尾根 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

仲間が

7/27、所属会の仲間のF谷さんが亡くなられました。
私より2歳年長の69歳でした。
昨年夏、悪性骨髄腫と判り治療を続けていたのですが・・・。

オヤジ君
写真はクライミングゲレンデでのF谷さん。
ご夫婦で入会され、オシドリぶりは市岳連でも有名でした。
奥秩父ヌク沢・鶏冠谷・釜ノ沢、上越米子沢、丹沢や地元安倍川流域などの沢登り。 寸又川左岸林道から光岳へ行った時には、光での夕食用にウナギの蒲焼を担ぎあげてくれたり、遭難事故が起これば率先して捜索に参加したりと、思い出は・・・。

ここ6年ほどは市岳連の常任理事を務め、「アルパインクライミングスクール」というものを立ち上げ、80名以上のクライマーを育てるというバイタリティーと指導力に優れた人でした。

7/31 F谷さんも好きだった山伏のヤナギランの写真を撮ってきました。
160731 1  クリックすると大きくなります
これをF谷さんのご霊前に捧げます。
合掌

書きたいことは山ほどあるのですが、書けませんでした。
17:50 | 今日は | comments (1) | trackbacks (0) | edit | page top↑