青笹

静岡には青笹という山が二つあります。一つは白峰南嶺の青薙岳と山伏の間にある2208.9m三角点峰。もう一つは安倍東山稜の地蔵峠と真富士山の間にある1550m峰(北側に1558m標高点があるピークがあるが、何故か南の低い方が山頂となっている)です。どちらも笹に覆われているので青笹なのだと…。

下の写真は05年3月の安倍・青笹の山頂です。雲の下に富士山が見えます。
青笹
360度の展望が得られる、眺めの良い山です。標識には青笹山と記されていますが、山は付かないのが本当です。



私が始めてここを訪れたのは、昭和38年の中学3年生の時でした。
時期は9月頃だったと思いますが、いつもの山行と同じく新静岡から梅ヶ島行きの始発バスにハイキングクラブで一級下のY君と乗りました。そして平野で下車。
今は800m付近(第三登山口)まで林道が延びていますが、その時は林道の工事が始まった直後でした。登山口を探しながら林道を歩き、まず第一真富士山(南峰)へ登り、そこから北上して第二真富士山(北峰)へ。今は途中のヲイ平から真富士峠(南峰と北峰のコル)への道がありますが、当時はありませんでした。真富士山は、当時も今も人気のある山です。
第二真富士山から北の稜線は、道も薄いヤブ山でした。1/50000の地図(1/25000はありませんでした)で向かう方向を確認して稜線を辿りましたが、1445m標高点(今は湯野岳と呼ばれています)を過ぎた所から猛烈な笹の中を歩くことになりました。笹の高さは2~3mもあり、人一人がやっと通れる幅だけが刈られていて、左右の視界は皆無という状態でした。そんな笹のジャングルの中を歩き浅間原で左の渡に下る道を見つけました。
浅間原
05年3月の写真です。奥の鉄塔下に渡への道があります。笹の濃さがお判りいただけますか?

さらに北上しピークを幾つか越えて、やっと笹から開放された所で地図とニラメッコをしました。そして判ったことは「青笹をいつの間にか通り越し、細島峠の南側まで来ている」ということでした。細島峠から有東木への道は道も薄く、歩いた経験もなかったので、もう一つ北の地蔵峠から下ることにしました。峠から開拓跡(現葵高原)、そして有東木の集落を過ぎ、渡本のバス停へは終バスに間に合うよう走って下ったのを覚えています。

「山は変わらない」と云いますが、このように劇的な変化をする事があります。それは青笹付近で昭和45年頃、笹が一斉に枯れたことがあります。その結果、青笹の展望が良くなったのです。(登山道などの笹は、毎年刈られています)

家に帰り入浴している最中に、右肩に異変を感じました。祖母に見てもらったら、ダニが半分肩の中に潜り込んでいました。祖母が縫い針で穿り出し(出てきた物は5mm位の長さがありました。思い出しながら調べたところ、マダニの1種と判りました)てくれましたが、笹薮を漕いでいるときに喰われたものだと思います。

私のヤブ山初体験はかなり大変なことだったのですが、ヤブ好きは今も変わらず、木の葉が無くなるこれからがシーズンと云えるかも知れません。
スポンサーサイト
22:09 | 思い出 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
遭難事故 | top | 忘年会 Ⅱ

comments

post a comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

この記事のトラックバックURL:
http://sizuokanoyamatotani.blog58.fc2.com/tb.php/110-0a50c0c4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)