検証

UPが遅くなりましたが9月28日、06年12月に遭難されたS氏が歩かれただろうルートを辿ってみました。
08.9.28 c
二王山山頂から稜線を南下し、瀬戸沢源頭のガレの縁から支尾根に入ります。
08.9.28 h  ガレの縁
ヤセ尾根を通過し、尾根が広がり南に向きを変えると下写真の標識①(上地図の矢印付近)が現れます。
08.9.28 d1  標識①
広い尾根は植林地で、踏み跡も見えにくい状態ですが、よく見れば所々の木の幹に古い赤布が取り付けられています。
ここまではS氏も順調に歩かれたことと思います。

標識①からほんのわずかな距離で、猛烈なササ藪になります。
08.9.28 e1  背丈を越えるササ。 
08.9.28 e2  目印にピンク色の蛍光テープを取り付けました。
08.9.28 e3  全てのテープではありませんが、「静岡市山岳連盟」と記入してあります。
標識①から約250mで「地図 988m地点」と書かれた標識②(写真なし)が現れます。
しかしここでは、二つの踏み跡(獣道状態)があり、これを見られたかどうかは不明です。 というのは、5m離れたら見えない状況だったからです。 (二つのルートは最大で15mほど離れ、100mほどで合流します。 どちらにもテープを付けました。 標識②は西側のルートにあります。)
988標高点からしばらく南下すると、左(東)の斜面を下るようになります。 ササも薄くなり、やがてササはなくなります。
この付近もそうですが、このコース全体に古い赤布が付けられていました。
08.9.28 b
東に下る辺りで赤布を見つけられないと、そのまま尾根を下ってしまう可能性があります。
この東側の斜面も踏み跡が薄く、赤布が少ないので、どちらに進んで良いのか判断が難しい所でした。
890mから下は尾根付近を下るようになり、800m付近からは尾根の右下にハッキリした道が現れます。
ハッキリした道は790mピークの西側を巻き、ピーク南端で尾根の東側に乗り越え、780mピークの東側をほぼ水平に南下します。
しかし、尾根の一番高い所にも踏み跡は付いていて、760~750m付近で合流します。 
08.9.28 d2  この標識③は、間違った場所に付けられていました。


問題は下の写真です。 S氏は携帯電話で「川は見えるが、橋が見えない」(12月18日14:30)と、伝えています。
08.9.28 a
これは上地図のグリーン矢印の地点から撮ったものです。 黒樫沢左俣源頭のガレの上を道が通過しています。 この道を歩かれたのなら、橋が見えたはずです。
橋を確認できなかったとすると尾根上を歩かれたのか、橋が見えない真っ暗な時に歩かれたのか?

740mのなだらかな部分を過ぎると、道は東方向に向きを変えます。 そして少し下った720m付近西側が下写真になります。
08.9.28 f
尾根の西側を撮ったもので、間伐された木が多数放置されたままになっています。
ここがS氏のご遺体発見現場から直上し、道に出合った場所になります。 (上地図の青色線と朱色線が出合う所)
今年の3月にS氏の遺骨を発見したT君によると、この付近から「安倍川が見えた」と報告がありました。

上写真から少し下った700m-600mの間(茶色矢印)は、植林地で昼でも暗いところでした。
道はジグザグに付けられているのですが、その判別が難しい荒れた道でした。
そして下写真の炭焼き窯跡(590m付近)まで下れば、幅1mほどのしっかりした道になり、渡本の吊橋まで下ることができます。
08.9.28 g

以上がS氏が遭難された椎ノ木尾根(仮称)を歩いた様子です。

タイトルを検証としましたが、私の見解は次回にまわしたいと思います。




スポンサーサイト
22:55 | 遭難・事故 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
検証 Ⅱ | top | 現場へ

comments

post a comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

この記事のトラックバックURL:
http://sizuokanoyamatotani.blog58.fc2.com/tb.php/349-a2b1cd8e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)