遭難 その4

今日は、富士山が三度目のお化粧をしたのが朝から見られました。

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静岡側でも、六合五勺(2800m)付近まで積もりました。 
先週末に引き続き、寸又峡温泉の沢口山で捜索が行われました。
昨日は静岡市岳連の16名が参加。 内13名が富士見平で幕営し、引き続き今日も捜索。
今日だけ参加の私と所属会のU田君、Y下君。SクラブのT氏とS宗君、Ke会のS水君と昨日からのKo会のK村氏の7名は、年寄り+若手(捜索は初めて)の3グループに分かれて行動しました。

6時半に温泉街入り口の駐車場(510m)に集合し、市岳連理事長であるT氏が今日の行動予定を説明。 
まず下山に使われることの多い、猿並コース尾根上にある送電鉄塔(720m)まで全員で登りました。
その途中、若手に捜索方法(一方向からでは発見は難しい。同一地点を多方向から見ること)などを教えました。
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私達の捜索域は、寸又峡温泉の東側の北方向に寸又川まで延びる尾根です。 この尾根は標識等を見落とすと、入り込みやすいと思えます。
鉄塔から緩やかに下り登山道から外れて少し進むと、思いがけない場所に出ました。
尾根の岩を人為的に崩して、幅3mほどの切り開きが。 温泉側から幅広の道があるのですが、切り開きを抜け尾根の東側にも同様の道(部分的に石垣が積まれていました)が付いていたのです。 なぜ幅広の道が付いているのか不思議だったのですが、道の勾配等を勘案すると森林作業用の軌道があったのかもしれません。
もし道に迷っても、この道を下るだろうと思いますが、念のため尾根末端まで捜索します。

尾根は温泉への道路から標高差にして100m程。 尾根の西側の下部から尾根上まで3グループに分かれてトラバースして行きます。
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トラバース中には、急傾斜地や岩場などがあちらこちらにありました。
私達三人は一番上部を担当。 尾根の反対側(東側)も探さなければなりませんが、東側は地形図が表現している地形以上の急傾斜で、シカかカモシカの足跡とシカの糞だけでした。
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尾根上は下写真のようにそこそこの幅がありますが、最近歩かれた形跡は全く見られませんでした。
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下写真は尾根北端付近の植林地。 下りやすい斜面に見えますが、この先はアセビが密生したり、傾斜が強くなったりで少々手こずりました。
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下写真の所で道路に降りましたが、私達より下を探した4人が見えません。 携帯も繋がらず心配しましたが、しばらくたって合流でき、駐車場まで戻りました。
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昼食を採ってから再び鉄塔まで登り、更に上部の猿並平へ。 ここは植林地の平坦な所で、迷うと東側へ派生する尾根に入りやすい場所です。 時間を決めて探していると、市岳連の仲間三人(H氏、M田氏、T寿氏)が下ってきました。
雨も強くなり始め、時間も時間なので、私達も下ることに。
ただ登山道を下るのでは勿体ないので、鉄塔西側付近の斜面を横一列になって下りました。
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間伐された木が多量に横たわり、もし遭難者がいたら!と上下左右を確認しながらです。 ここでも岩場があったりして、登山道がいかに安全な場所に付けられているか再確認した次第です。
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二日間に亘る捜索でしたが、遭難者に繋がる遺留品等を見つけることは叶いませんでした。
今回の捜索はかなり広範囲で行われました。 前述のH氏達3人は、1200m付近の登山道から550m付近の大間川まで沢を下り、別の尾根を登り返してきました。 所属会のF谷さん達も同じような行動だったようです.
他個所の模様F谷さんのブログ、←赤色部分をクリック
そんなに高い山ではありませんが、捜索域は広大です。 今後も積雪が見られるまで、捜索は続けられるようです。

今回私達と行動を共にした捜索活動初体験の若手四人ですが、登山道以外を歩くことも初めてとのこと。
この一日は彼等にとって、記憶に残る一日になったと思います。 色々な意味で“いかに安全に山を歩く”か、考えるきっかけになったと思います。

PS:また、ヒルに献血してしまいました。 もう居ないだろうと思っていましたが、昼食時に献血跡を左脹脛に見つけてしまいました。 若手達、大慌てで足元を確認していましたが、靴やザックにくっついているヒルを見つけて大騒ぎでした。 これも彼等にとっては初体験だったようです。
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19:06 | 遭難・事故 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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comments

# お疲れ様でした
ケルンの清水です

昨日はありがとうございました!

地図読みや高度計の合わせるタイミングなど、

いろいろと勉強になりました

また機会がありましたら、宜しくお願いします

by: hiro-s | 2012/10/29 19:03 | URL [編集] | page top↑
# Re: お疲れ様でした
清水君、ご苦労様です。 もうしばらく捜索活動が続くし、捜索域の危険度は増すと思います。 何よりも自分の安全を第一に行動して下さい! 落ち着いたら、踏岳会の若手と一緒に山で遊びましょう。
by: 安倍の山伏 | 2012/10/29 22:32 | URL [編集] | page top↑

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