智者山と天狗石山

6日の日曜、いつものメンバーM浦・K本とS井夫妻と藁科川の源流部にある、智者山から天狗石山を歩いてきました。 崩野集落内の宝光寺跡地に車を置かせてもらいました。 当初の計画では「八草」から登る予定でしたが、ルートの長さを考え、直接智者山へ登ることに変更しました。
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寺跡からの眺め。 崩野川の対岸に楢尾集落があり、そこから更に上った大間集落へ下る道路脇に車を一台デポしました。 
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上写真左に写っている観音堂から右(車の後ろ)の白髯神社へ登り、社の左奥から尾根に取り付きます。

私は約10年ぶりのこの山域です。
防獣ネットの南側に道がありますが、落ち葉に覆われ不明瞭です。 
130106 3  道には落ち葉が10㎝以上積もっていました
スタートから急坂が続き、720m付近で緩やかに。 一息入れます。
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なだらかに登り尾根幅が狭まる940m付近で水道用の塩ビパイプを越え(左はガレ、右は沢)、1020m付近左下に水場があります。
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水場から少し登ると、間伐された木が斜面に多数寝かされて、道が不明瞭になります。
上方を見ると植林の中が明るく見え、何か不自然なものを感じました。 登ってみれば、そこには林道が!(1050m付近)
130106 6  130106 7 通過してきた植林地
法面には丸太が架けられ、上の道へ続いていました。 下りのこのルートを使う時には、要注意(目印なし)の場所です。
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ここから右上へ斜上するようになり、尾根を三つ越えます。
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130106 10  樹間から見えた富士山
自然林と植林の境を進みます。 昔歩いた時には猛烈なササに閉口しましたが、今はすべて枯れてしまって・・・。 少しの急傾斜を登ると、地図にも記されている凹地に着きます。 
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写真では分かり難いと思いますが、下写真の上に見えるのが安倍西稜の主稜線で、人物との間が凹地になります。
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この凹地も以前はササが密生していました。 凹地の東側から北端へ廻り、主稜の下部を北へ進むと天狗石山の手前に出ます。 今回はササがあっても大した濃さではないと考え、凹地の南端付近から主稜に突き上げました。
120106 14  凹地の南端付近
ササが少しは出てくると思ったのですが、全く無し! 簡単に主稜に登り上がり、智者山山頂への分岐まで3分程でした。
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山頂には先客が一人いらっしゃいましたが、この日出合ったのはこの方だけでした。
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今回のコース中唯一の展望地で、山頂標識の西から南の展望が良く、志太平野と駿河湾・御前崎などが望まれました。
130106 19  山並みの上に駿河湾が光っています
智者山を後に、天狗石山に向かって自然林の尾根を北上します。 
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天狗石山までは、川根本町の道標がしっかり建っています。 下写真の所で、凹地からの道が合わさります。
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上写真の道標から少し進むと、尾根上の道と右へ斜面をトラバースする道の分岐があります。 トラバース道は“天狗石”を経て山頂へ通じています。
尾根上の道を進むと左に“大沢山”方向への道にぶつかり、右へほんの僅かで“天狗石山”山頂に着きます。
130106 22 130106 23 山頂標識の奥に、大無間山が見えました
山頂標識の南に三等三角点“天狗石 1366.2m”が置かれ、その東側に天狗石への道があります。
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天狗石山山頂を後に、今回最後の目的地である七ッ峰手前の“益田山”に向かいます。
130106 26  二度直角に曲がった木
下写真の道標以降、公的な道標は見られません。
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樹間から七ッ峰(左)・富士山と益田山(右)が
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天狗石山北峰と記された標識があった1331m峰。
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ここまでは順調だったのですが、少し下った1270mの平らでミスコースをしてしまいました。
稜線上の道の右に赤ペンキのマーキングがあり、それに騙されてしまったのです。
ラストを歩いていた私も、先頭に曳かれてしまい・・・。 “急坂を少し下る”という記憶はあったのですが、記憶以上の急坂、しかも道を示すピンクテープも出てきたり・・・。 更に尾根幅が狭くなり、岩の段差が出てきたり、記憶以上に下っているので「おかしい?!」と思っていた時、先頭が「下にガレらしきものが」と声を掛けてきました。 下側を向いていた私は、左に視線を移すと、向かうべき益田山が見えるではありませんか。 完璧なミスコースと判り、下って来た急坂を80mほど登り返すことに!  
130106 30  ミスコースに気付く直前
稜線に戻って良く見れば、赤ペンキの横の赤テープに“官造”と書かれていました。 “官造”とは、“官営造林”の略称で、道を示すものではありません。 また稜線上は、アセビが道を隠すように繁茂していたのです。 これでは間違えても仕方ないかな?とも思いましたが、?と思った所では“しっかり地図を読む!”べきでした。

7~8年前、智者山へ登った老男性が行方不明になり、懸命の捜索にも関わらず見つけられなかったことがありました。 それから数ヶ月ほど経った時、知人が“大野滝”の上で遺体を発見したのです。 私達が下りかけた尾根は、まさにその大野滝方向に下る尾根でした。

間違えた尾根の入り口は枯れ木などで塞ぎ、道を隠していたアセビは切除してきましたから、今後歩かれる方は道間違えの心配はないと思います。

30分ほどロスしましたが、稜線を益田山へ向かいます。
130106 31  アカゲラかコゲラが掘った穴
コル(1179標高点)へ下り、登り返した1840m付近は非常に展望の良い場所だったのですが、樹木が大きくなり・・・。
下左写真は1850m付近から見た益田山。 右は振り返り見た天狗石山方向。
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再びコルを通過し緩やかに登って行くと、1200m付近の尾根幅の狭い所に右へトラバースする道がありました。 この道は営林作業用の道で、どこへ通じているのか不明です。

1270mの小ピークを越えると、次第に尾根幅が広がり、楢尾への分岐に着きます。
テープがあり、左(北側)は自然林(二次林)、右は植林です。
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益田山はすぐ先ですが、先程の30分のロスを取り戻すため今回は諦めました。
楢尾への道を下り始めると間もなく、岩場下と涸れ沢を通過する所が二ヶ所続きます。
130106 37  下側の岩場
斜面のトラバースから尾根上の道になると、営林署の看板があります。 10年ほど前に見た時と何も変わっていませんでした。
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植林と自然林を交互に何回か通過すると、
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ササが出てきて、林道が見え、
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林道の大間・楢尾分岐まで3分ほどの場所に降り立ちます。
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林道から見た、智者山と天狗石山。
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早々に登山靴を脱ぎ車に乗り込みました。 その訳は、湯ノ島温泉で入浴し蕎麦を食べるため!です。
車を回収に向かう3人と別れ、私とS井夫人で温泉に先行。 玄国茶屋を訪ねると、蕎麦はもう品切れ!とのことでしたが、何とか頼み込んで5人前を打ってもらえることになりました。 入浴時間はまだ余裕が。

入浴後の蕎麦の美味さは、文字では表せないウマサでした。

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22:12 | 尾根 | comments (5) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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comments

# いやはや
 智者山神社の東方にある登山口付近からこの1年内に造成された林道は,崩野からの登山道まで行っていましたか。
 知人が昨年の6月に歩いた時には林道があったという報告はありませんでした。
 また調べに行くかもしれません。
by: 松理 | 2013/01/07 22:40 | URL [編集] | page top↑
# Re: いやはや
松理さん、こんばんは。
かなり良い道でした。 林道がどの程度延びているのかは、確認しませんでした。
天狗石から楢尾分岐間の東側では、営林作業が活発に行われているようで、赤ペンキやピンクテープが多数見受けられました。 又、楢尾分岐の南5分程の所の東斜面に、作業道が付けられていました。 これも楢尾からの林道が延びた影響でしょうか? 事故が発生しなければよいのですが。
by: 安倍の山伏 | 2013/01/08 18:29 | URL [編集] | page top↑
# 情報ありがとうございます
 天狗石山から楢尾分岐までは1996年に歩いたのが最後ですので,一度は歩きたいと思っていますが,そこまでやる元気があるかどうかです(笑)
by: 松理 | 2013/01/08 19:36 | URL [編集] | page top↑
# あそこは危ないですね。
S山岳会のTです。昨年11月に天狗石山から七ツ峯間でやはりテープに導かれコースを外れてしまいました。あまりに急なので地図を確認して間違いに気が付き登り返しました。あまりにはっきりとペンキ&テープが付いていたので釣られてしまったようです。里山でも常に地図の確認が大切ですね!
今年も宜しくお願いします。
by: たじたじ | 2013/01/13 15:59 | URL [編集] | page top↑
# Re: あそこは危ないですね。
たじたじさん、こんばんは。
以前は三ッ峰から智者山まで“みどりの道”のコースに含まれていたんですよ。 道標などもう少し増やした方が良さそうですね。
話は違いますが、徳沢冬季小屋の小屋番さんから「S山岳会さん、最近来られないけど動いていますか?」と聞かれてしまいました。
by: 安倍の山伏 | 2013/01/15 21:06 | URL [編集] | page top↑

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